概要
展示会と美術館を3つはしご。
一気に済まそうとするのやめなさい、わたしへ(2回目)
ずっと行きたかったけど、いけなかったところを行ってきました。ギリギリで滑り込もうとするのやめなさい。
感想と学んだこと
「これって広告?!」展 ―拡張する21世紀の広告クリエイティブ―
もちろん広告で、商品を売るために考えられたデザインがたくさん。でもその中に企業とデザイナーのメッセージが込められている。
しっかりと伝わってくるのは、ちゃんと「デザインされている」から。
誰でもわかる形で、伝える。
これがめちゃくちゃ難しいことを、最近実感する。
また、時代の常識や空気感が広告には現れるから、過去の広告をみると当時の人々の生き方を知ることができる。
例えば戦争中に出された「何がなんでもカボチャを作れ」のポスターとか、、そうよね。。
赤文字で「緊急・切迫さ」を表現しつつ、いろんな形のカボチャを描くことで、本当に何でもいいから不揃いでもいいからカボチャを作れという必死さも伝わってくる。中央上にでかいカボチャをドン!遠くことで印象にも残る。
未来のかけら: 科学とデザインの実験室
素材があれば可能になる形も、身近にある素材が新たな造形を生み出したり、面白さを生み出したりする。
生物が環境に対応してきた結果の産物を製品化することで、また新たな可能性が生まれる。
例えば、昆虫と昆虫の羽を模して巨大な昆虫(カナブンみたいな)が展示されてあって、数秒置きに羽がでてくる。昆虫よりも大きくて、羽が急に出てくることにも驚くけれど、昆虫の羽が出る瞬間ってまじまじと見ることがないから、こうなっているんだ~と参考になったり。
その羽を応用して、何か製品とかデザインとかできそうよね。
内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙
ずっと行きたかった写本展に!!!ようやくいけました!!
レタリングの課題をやった後だったので、その文字の小さくも細かいところに心奪われる。
昔はプリンターなどないから文字を人の手で書き写すしかなかったのだけれど、写本をつくるのはやっぱり大変だから、だからこそ希少価値が生まれて貴族たちがこぞって集めようとしたのかなと。
生み出すのに時間がかかるものに、人は価値を感じるらしい。
また、それだけではなく、見るものを楽しませようという空も随所にされていて、急にうさぎとか魚とか出てきたと思えばおじさんの顔が浮かんでいたりと、ふいにくすっとしてしまう。
文字という整列されたの廻りに漂う無秩序さ。
静と動。整と散。異なる2つが同時に紙面に存在することの楽しさ。
すべてがぐちゃぐちゃのカオスでも、すべてが秩序を保っていても面白くない。
そんなことを学んだかも。