2024/5/17 美術館巡り

Diary

やったこと

美術館を3つはしご。

一気に済まそうとするのやめなさい、わたしへ。

インスタの方で詳しく書いたから、大体そのコピペになってしまう。

学んだこと

すみだ北斎美術館 歌舞音曲鑑 北斎と楽しむ江戸の芸能

通信の課題で浮世絵勉強中でして、折角ならとすみだ北斎美術館へ。
浮世絵の摺り方とか、同じ版でも花の色が違うものとかあって勉強になりました!

縦長とか横長のものが多かったイメージ。自然と目が動くから、画面に動きが生まれるなと感じたり。

有名な風景画よりも、人が面白おかしく描かれているのが楽しくて、踊っている人を見たらその場面の切り取りにクスッとしてしまう(そこ切り取る!?的な)

北斎漫画も実物大レプリカがあってパラパラできた。参考文献とかウェブとかで見るのとはやっぱり別で、実際に手元でパラパラする体験(江戸の人と同じ体験)ができたのは良かったかも。

じっくり見るものじゃなくて、パラパラして移り変わる絵柄を楽しむものかなと思ったり。

デ・キリコ展

デ・キリコ展は前知識ゼロで行った。初期の作品から晩年期まで、時系列で並べてあるので、画風の移り変わりがわかる。最初にイカれた絵を描いてるな〜あれまともというか一般的な絵になったな〜あれれまたもどったぞ〜みたいな。
一番好きなのは部屋の真ん中に水っぽいのが広がっていてその上に人がいるやつ。(写真の真ん中の絵)

単純に可愛いっていうのと、部屋という無難で色味がないところに水色という派手でも薄くも無難でもない色が入っていてきれいだなと思いました。

あとは人の顔を描かないぞ!っていう意識が強く見えて(一部は描いてあるけど)、気持ち悪さを感じるとともに、人の顔を見て安心してるのか私…と再発見。生きているようで生きていない。そんな絵画たちに吸い込まれた。

真理はよみがえるだろうか ゴヤ〈戦争の惨禍〉全場面

西洋美術館の小企画展。ゴヤの82枚の絵が展示してあります。

これは絵はもちろんなんだけど、言葉が刺さる。一緒に見ることで完成する気がした。
色はなく、ただ人が人じゃなくなっている様子を映し出す。

ぱっと見て分かる絵もあれば、よく見ないと分からない絵もあって、普段の常識では考えられない場面が描かれているので、気づいたときにハッとする。これってもしかして…人…?みたいな。

ゴヤの、その場で懸命に生きた人の声が聞こえてきます。

個人的に心に残ったのは「7番 何と勇敢な!」。

死体が下に転がっているなか大砲を打つ女性の姿。
顔は黒く塗りつぶされている。

誰かを特定するものではない。何かを特定するものでもない。

ただ、戦争中のある匿名の一場面を描いただけ。

大砲と女性という組み合わせが不思議で印象に残っただけかもしれない。それでも絵から「何か」と戦う人の息づかいが聞こえてくる。


というわけでいろいろ鑑賞してきました。

絵の雰囲気から色遣いや時代まで、何から何まで違う展示でしたが、勉強になりました。。楽しかった。。。また行こ。